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ガザの病院空爆で500人死亡、イスラエル軍は否定

産経ニュース 2023/10/18|【テルアビブ=佐藤貴生】

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘で、ロイター通信は17日、イスラエル軍がガザ市にある病院を爆撃して約500人が死亡したもようだと伝えた。1度の爆撃としては7日の戦闘開始以来、最悪の被害。

エジプトやサウジアラビアなど中東諸国のほか、カナダのトルドー首相も「全く受け入れられない」と述べて非難した。 イスラエル軍は17日深夜、病院はガザに本拠がありハマスと共闘している親イラン民兵組織「イスラム聖戦」が空爆したとして、関与を否定した。

これに先立ち、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は17日、避難民のシェルターとして使われていた学校をイスラエル軍が空爆し、少なくとも6人が死亡したと述べた。 イスラエルの包囲でガザでは電気や食料、燃料が欠乏して人道危機が深刻化している。ブリンケン米国務長官は17日、ガザとエジプトの間にある「ラファ検問所」を開放して物資を送る「人道回廊」設置のためにイスラエル政府と協議し、支援物資の搬入計画で合意したと述べた。実施時期などは不明で、実現するかは不透明だ。

ブリンケン氏によると、米とイスラエルは、搬入した支援物資をハマスが独占もしくは破壊することを懸念している。エジプトも、支援物資にまぎれて武器が運ばれかねないとの見方を示していた。 ガザではラファ検問所の近くでイスラエル軍による爆撃があり、少なくとも49人が死亡した。米国はパレスチナ系米国人をガザから救出することも計画し、検問所に来るよう求めていたが、空爆が起きて逃げたとの情報もある。 イスラエルでは1300人超、ガザでは少なくとも3000人が死亡し、死者数は計4300人を超えた。

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