エドガー・ミッチェル:アポロ14号の宇宙飛行士、「意識とは何か」を問う
エドガー・ミッチェル、UFO、そして意識の科学-Dr. Steven Greer
エドガー・ディーン・「エド」・ミッチェル(1930年9月17日 – 2016年2月4日)は、アメリカ海軍の将校、飛行士、テストパイロット、航空技術者、UFO研究家、そしてNASAの宇宙飛行士でした。アポロ14号の月着陸船パイロットとして、月面で9時間活動し、月面を歩いた6人目の人物となりました。
NASA退任後の彼の科学および超心理学研究の功績は、ノエティック・サイエンス研究所を通じて受け継がれています。

アポロ14号のミッションは、アラン・シェパードを2度目の宇宙飛行へと送り出しただけでなく、月着陸船パイロットのエドガー・ミッチェルに「意識とは何か」という問いへの関心を芽生えさせた。アポロ14号は、有人アポロ計画の8回目のミッションであり、月面着陸を果たした3番目のミッションであった。月面を歩いている間、エドガー・ミッチェルは広大な宇宙に浮かぶ地球をじっと見つめ、圧倒的な一体感を感じた。 この感覚と、探求への情熱が相まって、彼は意識に関する科学的理解の探求へと導かれた。政府を引退した後、エドガー・ミッチェルは1973年にノエティック科学研究所を設立した。アポロ14号の宇宙飛行士、エドガー・ミッチェルが語る、意識を理解するための彼の旅路に耳を傾けてほしい。出典:ケネディスペースセンター
エドガー・ミッチェル『意識とは何か?』2016/02/06
アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェルは、宇宙での神秘的な体験を通じ、意識の本質が宇宙の基盤であると提唱しています。かつての近代科学はデカルトやニュートンの影響で、精神と物質を切り離して考えてきましたが、彼は現代の量子力学がその境界を打破したと主張します。特に粒子が離れていても連動する量子もつれという現象を、直感や母子の絆のような非局所的な意識の働きとして説明しているのが特徴です。ミッチェルによれば、宇宙は単なる物質とエネルギーの集まりではなく、そこに認識や自覚を加えた三つの要素で定義されるべきものです。彼は、科学が長年無視してきた意識こそが、光速を超えて宇宙を結びつける最も根源的な感覚であると結論づけています。
エドガー・ミッチェルが宇宙体験から学んだ意識の本質
エドガー・ミッチェルは、アポロ14号で月からの帰還中に経験した強力な宇宙体験に基づき、意識の本質について以下のような洞察を得ました。
- 宇宙の根源的な構成要素としての「認識」: ミッチェルは、宇宙を単に「物質とエネルギー」だけで説明するニュートン力学的な視点は不十分だと考えています。彼は、現代の宇宙は**「物質、エネルギー、そして認識(アウェアネス)」**という3つの要素で記述されるべきであり、この「認識」こそが意識の根底にある宇宙の基礎的な性質であると述べています。
- 量子力学的な性質: 意識の本質は量子力学の世界と深く関わっていると彼は説明しています。具体的には、粒子が離れていても相互に関係し合う**「量子もつれ」や、光速を超えて情報が伝播する「非局所性」**といった性質が、意識や直感の働きを理解する鍵になると指摘しています。
- 「第一の感覚」としての直感: 一般に「第六感」と呼ばれる直感について、ミッチェルは、それが実は最も根源的で古くから存在するものであるため、**「第一の感覚」**と呼ぶべきだと主張しています。この感覚は自然界のあらゆる物質やプロセスに遍在する基礎的な特性であるとしています。
- 二元論からの脱却: 過去400年から500年の間、ルネ・デカルトの思想の影響で、科学の世界では「心(精神)」と「身体(物質)」は別個のものとして扱われ、意識は科学の対象外とされてきました。しかしミッチェルは、20世紀の量子力学の登場により、意識が自然界のあらゆる物質やプロセスの中に存在するものであるという理解に達したと述べています。
ミッチェルによれば、意識は光速という物理的な制約にも縛られない、自然界の極めて根本的な特性なのです。
量子もつれと親子間の直感にはどんな関係がありますか?
エドガー・ミッチェルは、母親が離れた場所にいる子供の異変を察知するような**「直感」の正体は、量子もつれ(Quantum Entanglement)である**と説明しています。
彼は、夕食に出かけた両親が、家に残した子供(ジョニー)の怪我を瞬時に予感する例を挙げ、この現象を以下のように関連付けています。
- 相関関係の維持: 量子もつれとは、かつて一つのプロセスを共有していた粒子同士が、離れ離れになっても、どこへ行こうとも互いの相関関係を維持し続ける性質のことです。ミッチェルはこの量子力学的な性質が、意識の根底にあると考えています。
- 非局所性(Nonlocality): 直感による情報の伝達は、光速を超えて瞬時に行われます。これは量子もつれが持つ**「非局所性」**という特性によるものであり、意識や認識の伝播において光速は基礎的な制約にはならないことを示しています。
- 「第一の感覚」としての直感: 彼は、このような親子間の直感を単なる「第六感」と呼ぶのではなく、自然界の最も根源的で古くから存在する特性であることから、**「第一の感覚」**と呼ぶべきだと主張しています。
つまり、親子のように深い結びつき(共有されたプロセス)を持つ存在の間では、量子レベルでの相関が維持されているため、距離に関わらず相手の状態を直感的に「認識(アウェアネス)」として受け取ることができるというのがミッチェルの見解です。
意識が光速を超えるというのはどういう仕組みなのか?
エドガー・ミッチェルによれば、意識が光速を超える仕組みは、量子力学における**「量子もつれ(Quantum Entanglement)」と「非局所性(Nonlocality)」**という性質に基づいています。
具体的なメカニズムは以下の通りです:
- 量子もつれによる相関の維持: 粒子がかつて一つのプロセスを共有していた場合、それらが互いに離れて別の場所へ行ったとしても、その相関関係(Correlation)は維持され続けます。ミッチェルは、意識はこの量子力学的な特性から始まっていると述べています。
- 非局所性(Nonlocality): この量子的な相関関係から生じる現象は「非局所性」と呼ばれ、光速よりも速く(faster than the speed of light)発生します。つまり、情報の伝達や認識が空間的な距離に縛られず、瞬時に行われることを意味します。
- 意識の伝播: ミッチェルは、私たちの直感(彼はこれを「第一の感覚」と呼んでいます)はこの仕組みによって働いていると考えています。したがって、意識の伝播において、光速は基礎的な制約にはならないというのが彼の結論です。
ミッチェルは、宇宙を単に「物質とエネルギー」だけで捉えるのではなく、意識の根底にある**「認識(Awareness)」を宇宙の第3の基礎的な構成要素**として加えるべきだと主張しており、この認識こそが量子的な非局所性を通じて光速を超えて機能するものとして説明されています。
物質・エネルギー・認識の3要素はどのように関係しているのか?
エドガー・ミッチェルによれば、物質・エネルギー・認識(アウェアネス)の3要素は、現代の宇宙を記述するために不可欠な、互いに不可分で基礎的な構成要素として関係し合っています。
その関係性の詳細は以下の通りです。
- ニュートン物理学の補完: 従来のニュートン力学では、宇宙は「物質とエネルギー」のみで記述されてきました。しかしミッチェルは、これに「認識(意識の根底にあるもの)」を加えることで、初めて宇宙の真の姿を記述できると主張しています。
- 自然界への遍在: 認識(意識)は、物質やエネルギーから切り離された特別なものではなく、「自然界のあらゆる物質、あらゆるプロセスの中に存在する」ものです。これは、デカルトが唱えた「心と体は別物である」という二元論を否定する考え方です。
- 量子レベルでの結びつき: 物質の最小単位である粒子がかつて同じプロセスを共有していた場合、それらが離れ離れになっても相互に関係し続ける「量子もつれ」という性質があります。ミッチェルは、この量子的な相関関係こそが、意識や認識が物質に備わっている証拠であると考えています。
- 光速を超えた情報の伝播: 物質とエネルギーは光速という物理的な制約を受けますが、認識の基礎となる量子的な「非局所性」により、情報は光速を超えて伝わります。これにより、離れた場所にある物質(例えば親子)の間でも、瞬時に認識が共有されるという関係が成り立っています。
結論として、これら3つの要素は個別に存在するのではなく、認識が物質やプロセスの根本的な特性として組み込まれることで、宇宙という一つの現実を構成しているというのがミッチェルの見解です。


