“50年前にバイキング計画は火星に生命を発見した”と科学者たちは考えている
画像出典:1976年7月にNASAのバイキング1号着陸船が撮影した火星の表面。 (画像クレジット:NASA/JPL-Caltech)
出典:space.com|2026/02/10(要約 notebookLM)
50年前、バイキング計画は火星に生命を発見したのか?科学者たちはそう考えている
1970年代のバイキング探査機による火星調査では、生命の痕跡はないと長年結論づけられてきましたが、最新の研究はこの定説に異議を唱えています。科学者たちは、当時の分析装置が土壌中の過塩素酸塩と反応して有機物を破壊し、その副産物として二酸化炭素などを検出していた可能性を指摘しました。この再解釈により、当時行われた複数の生命探査実験で得られた肯定的な結果が、実は本物の微生物の活動を示していたという説が浮上しています。研究チームは、火星の過酷な環境に適応した独自の代謝モデルを提示し、過去50年の認識を改めるべきだと主張しています。この発見は、火星における生命存在の可能性を再評価し、今後の探査戦略に大きな影響を与えることが期待されています。
過塩素酸の発見がなぜ50年前の分析結果を覆したのか?
火星の土壌から過塩素酸(かえんそさん)「有機分子を直接検出できなかった理由」を科学的に説明できるようになったからです。
具体的な経緯は以下の通りです。
• バイキング探査機の「失敗」と結論: 1976年に火星に着陸したバイキング1号・2号は、生命検出のための3つの実験で陽性反応を示しました。しかし、有機分子を検出するための装置(ガスクロマトグラフ質量分析計、GC-MS)が有機物を検出できなかったため、当時の科学者たちは「有機物がないなら生命もいない」と結論づけました。
• 謎の検出物: 当時のGC-MSは、火星の土を630度まで加熱して分析しましたが、検出されたのは少量の塩化メチルや二塩化メチレン、そして大量の二酸化炭素でした。これらは地球からの汚染物質や、単なる二酸化炭素の残りカスだと解釈されました。
• 過塩素酸の発見による転換点: 2008年にフェニックス探査機が火星で過塩素酸を発見したことで、状況が一変しました。過塩素酸は強力な酸化剤であり、2010年の研究で、「有機物と過塩素酸を一緒に加熱すると、塩化メチルと二酸化炭素が生成される」ことが証明されたのです。
• 分析結果の再解釈: これにより、50年前に検出された塩化メチルなどは「地球からの汚染」ではなく、火星の有機物が加熱プロセス中に過塩素酸と反応して分解された結果であったことが判明しました。つまり、装置は失敗したのではなく、有機物の「残骸」を捉えていたことになります。
この発見によって、バイキング探査機が行った他の3つの生命検出実験の結果(代謝や酸素放出などの反応)が、未知の強力な酸化剤のせいではなく、本当に火星に微生物が存在したために起きた可能性が再び浮上しました。現在、一部の科学者は、この50年前の誤解が火星における生命探査を大幅に遅らせたと考えています。
火星の微生物モデル「BARSOOM」とは?
BARSOOM(バースーム)とは、スティーブ・ベナー教授らの研究チームが考案した、火星に存在する可能性のある微生物の特性を説明するための科学的モデルです。
この名称は、エドガー・ライス・バローズのSF小説に登場する火星の呼称「バルスーム(Barsoom)」にちなんで名付けられており、正式には**「Bacterial Autotrophs that Respire with Stored Oxygen On Mars」**(火星で蓄えた酸素で呼吸する独立栄養細菌)の略称です。
このモデルにおける微生物の特徴は以下の通りです:
- 独立栄養生物: 植物のように、光合成によって自ら食物(有機物)を作り出します。
- 夜間の休眠: 夜になると活動を停止し、休眠状態に入ります。
- 酸素の貯蔵と利用: 日中の光合成で生成した酸素を体内に蓄え、再び活動を開始する際の呼吸に利用します。
バイキング探査との関連性 このモデルは、50年前のバイキング探査機が行った「ガス交換実験(Gas Exchange experiment)」において、火星の土壌から酸素が放出された現象を説明するために考案されました。当時の科学者たちは、この酸素放出を未知の酸化剤による化学反応だと解釈しましたが、BARSOOMモデルに基づけば、蓄えられた酸素が放出されたという「生物学的な反応」であった可能性が示唆されています。
このモデルを提案した研究チームには、ベナー教授のほか、ベルリン工科大学のダーク・シュルツェ=マクチ教授らが含まれており、彼らの論文は学術誌『Astrobiology』に掲載されました。
バイキング探査機が「生命発見」とした他の根拠
バイキング探査機には3つの生命検出実験装置が搭載されており、それらすべてで陽性反応(生命が存在することを示す結果)が得られていました。当時の科学者たちが、これらを「生命の証拠」と考えた具体的な根拠は以下の通りです。
- 放射性炭素の代謝(ラベル放出実験 / Label Release): 火星の土壌に放射性炭素を含む栄養液を加え、微生物がそれを食べて代謝し、放射性炭素を含むガスを放出するかを調べました。その結果、実際に放射性炭素の放出が確認されました。
- 炭素固定(熱分解放出実験 / Pyrolytic Release): 微生物が無機炭素を有機化合物に取り込む「炭素固定」を行うかどうかを調べる実験です。この実験でも、陽性の結果が得られました。
- 酸素の放出(ガス交換実験 / Gas Exchange): 土壌に水分や栄養を加えた際に、微生物の活動によって酸素などのガスが発生するかを調べました。この実験では、実際に酸素の放出が検出されました。
結論が覆された理由と再評価 当時、これらの結果は「未知の強力な酸化剤(過酸化物など)」による化学反応であると片付けられました。その最大の理由は、別の装置(GC-MS)で生命に不可欠な有機分子が検出されなかったことでした。
しかし最新の研究では、このGC-MSが実は有機物の「残骸」(塩化メチルと二酸化炭素)を検出していたことが判明しました。これにより、「有機物がないから他の実験結果も生物由来ではない」という当時の前提が崩れ、上記の3つの実験結果が「やはり本物の生命活動(代謝や光合成)によるものだったのではないか」という説が再び有力視されています。
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