国際社会・政治

週末に計画されていたイスラエル軍のガザ侵攻、天候不順で延期の可能性

出典:航空万能論GF|2023/10/15

ニューヨーク・タイムズ紙は14日「イスラエルはハマスを一掃するためザガ地区の侵攻準備を進めている。この作戦には数万人の兵士が投入され交戦規定も緩和される予定だ。侵攻作戦は週末に計画されていたものの天候不順で数日延期された」と報じている。

参考:Israel Plans Gaza Invasion to Avenge Hamas Atrocities

まもなくイスラエルでは夜明けを迎えるが、ニューヨーク・タイムズ紙の話が事実なら15日の侵攻開始は延期されたのだろう

イスラエルのガザ地区侵攻の目的は「今回のテロ攻撃を主導したパレスチナ人グループ」や「ハマスの政治的・軍事的指導者」を一掃することで、ニューヨーク・タイムズ紙は「ガザ市やガザ地区北部の地下には数百km(推定)もの地下トンネルが張り巡らされ、ここにハマスの戦闘員が数万人規模で潜んでいると予想されている。取材に応じたイスラエル軍高官も敵はトンネルを活用した戦術で我々に襲いかかってくるだろう』と述べた」と報じたが、複数のイスラエル軍将校は困難な戦いに向けて準備が進んでいると言及しているのが興味深い。

あるイスラエル軍将校は「ガザ地区で活動しやすよう交戦規定が緩和され、兵士は敵と思われる対象への発砲前確認を減らすことが出来るようになった」と、別の将校は「空爆で荒廃したガザ市の戦場に対応するため特殊部隊が追加訓練を受けている」と述べており、ニューヨーク・タイムズ紙は「ガザ地区に侵攻する地上部隊は戦闘機、攻撃ヘリ、ガンシップ、無人機、砲兵部隊によって支援される予定だが、現地の天候が思わしくないため週末に計画されていた侵攻作戦は数日延期された」と指摘している。

因みにハマス側も「独自の対戦車ロケット弾」や「トンネルを活用した襲撃」の映像を公開し、ガザ地区に入ってくれば「これが待っている」と主張して徹底交戦の構えだ。

まもなくイスラエルでは夜明けを迎えるが、ニューヨーク・タイムズ紙の話が事実なら15日の侵攻開始は延期されたのだろう。