イスラエルとレバノンが停戦合意、ガザ戦闘は継続、ネタニヤフ首相は「イランの脅威に焦点を当てるため」
イスラエルとレバノン、停戦合意 60日間、ガザ戦闘は継続
【エルサレム、ワシントン共同】イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノン両政府が停戦で合意し、現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効した。仲介する米国のバイデン大統領が26日、合意を発表した。停戦期間は60日。発表前にイスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ自治区ガザの戦闘を継続し、敵対するイランへの対応に集中すると主張した。合意が履行され中東の緊張が緩和されるかどうかが焦点だが、予断を許さない。
ヒズボラはガザでイスラエルと戦うイスラム組織ハマスと共闘。共にイランの支援を受ける。イスラエルとヒズボラは昨年10月以降、国境を挟み交戦し、イスラエル軍は今年9月末にレバノン南部に地上侵攻していた。 イスラエル政府は26日の治安閣議で停戦を承認した。ネタニヤフ氏は声明で、ヒズボラが合意内容を破れば再攻撃すると警告。ヒズボラを「数十年後退させた」と軍事作戦の成果を強調した。 また停戦でハマスを「孤立させる」と主張した。