政治・国際社会

スイス当局、ダボス会議開催中にイスラエル大統領を刑事告発の対象と認める声明

スイス検察当局は19日、イスラエルのヘルツォグ大統領がスイス東部ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)参加中に刑事告発の対象となっていたことを認める声明を出した。18日撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse/ File Photo)

出典:REUTERS|2024/01/20

[ジュネーブ 19日 ロイター] – スイス検察当局は19日、イスラエルのヘルツォグ大統領がスイス東部ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)参加中に刑事告発の対象となっていたことを認める声明を出した。

スイス当局は「刑事告発は通常の手続きに従って検討される」とし、関係者の免責について調べるためにスイス外務省に連絡すると言及した。

検察当局は告発に関する詳細を明らかにしなかった。

南アフリカは、パレスチナ自治区ガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとしてイスラエルを国際司法裁判所(ICJ)に提訴していた。ヘルツォグ氏は提訴に関して「これほど残虐でばかげたものはない」と非難した。

南アフリカはヘルツォグ氏やイスラエル当局者がパレスチナ人に対する大量虐殺の意図を示していると主張していた。

イスラエルの大統領報道官はスイス当局の声明についてはコメントせず、ヘルツォグ氏はガザ情勢に関するイスラエルの立場を示すためにダボス会議に出席したとだけ説明した。

ヘルツォグ氏は18日にダボス会議で講演し、イスラエルに対する大量虐殺の疑惑を拒否するよう国際社会に呼び掛けた。


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