金融・経済

英イングランド銀行、ベネズエラ政府から預かった5700億円相当の金塊、返還しない方針

英国のイングランド銀行は、ベネズエラ政府から委託されている巨額の金塊返還を拒否する方針を固めました。凍結されている金塊は約5700億円相当にのぼりますが、英政府は現行のマドゥロ政権を正当な統治機関として承認していません。英国側は、同国の民主化を促すための圧力として、この資産凍結を維持することが不可欠であると主張しています。今回の決定には、マドゥロ氏を拘束したとされる米国側の動向や、ベネズエラ国内の不安定な政治情勢が深く関与しています。このように、中央銀行に預けられた国家資産の取り扱いが、外交上の重要なカードとして利用されている現状が示されています。

出典:読売新聞

 【ロンドン=市川大輔】英紙デイリー・テレグラフは、英イングランド銀行(中央銀行)がベネズエラ政府から預かっている約36億ドル(約5700億円)相当の金塊を、返還しない方針だと報じた。英政府はマドゥロ政権を非合法だとみなして金塊を凍結しており、米国がマドゥロ氏を拘束して暫定政権が発足した後も、承認していないためだ。

イングランド銀行は、各国の政府や中央銀行から金を預かっている。ベネズエラからは返還を求められているが、英政府がマドゥロ氏を正当な大統領と認めていないため、拒否してきた。

イベット・クーパー外相は議会で「我々はベネズエラ政権をまだ承認していない。民主主義への移行に圧力をかけることが重要だからだ」と述べた。