地殻変動・災害

埼玉県の道路陥没でトラック転落/自動車重量税は道路のためには使われていない

埼玉県の道路陥没でトラック転落、運転手の安否は不明、水道管から濁流

出典:Yahooニュース>埼玉新聞|2025/01/29

車が落ちた…道路陥没でトラック転落、その直前に車で通った男性「違和感なかった」 下水道の使用制限に人々は「何をどう節約すればいいのか分からない」 取り残された運転手を心配する声「埋まっている本人は不安だ」

 28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市二丁目の県道54号上で道路が陥没し、トラック1台が転落した。運転手の男性1人が車内に取り残され、救助活動を実施。男性は当初、意識があり、呼びかけに応じていた。また、救助活動中に消防隊員2人が落ちてきた土砂でけがをし、救急搬送された。地下に敷設されている下水管の劣化が陥没に影響した可能性があるとみて、県が原因を調べている。

 草加署によると、同日午前9時50分ごろ、目撃した男性が「道路が陥没してダンプが落ちた」と110番。現場は片側2車線と右折レーンがある交差点で、中央付近に直径10メートル、深さ10メートルほどの穴が開いた。八潮駅から約1・3キロ、八潮市役所から約300メートルの距離で、付近では約1キロにわたり通行規制が行われている。  県は県道の下を通る中川流域下水道管が壊れた可能性があるとみて原因を調べるとともに、下水道管の閉塞(へいそく)の懸念から、県東部や南部の関連する12の流域市町に使用制限を依頼し、下水道使用を控えるよう呼びかけた。

出典:wjsm.co.jp

ドライバーに金返せ! “自動車重量税”は「道路を作る名目」だったのに、2009年から “何に使っても良い”  一般財源化に法律が変わった。国土交通省は国民の理解を得つつと言っていたが…。

最初の名目はなくなり「自動車重量税」は「道路のため」には使われていない

「自動車重量税」が施行されたのは、今から51年前の1971年。本来は「重量の重い自動車が道路を走ると劣化をさせる。その瑕疵を補填するため」という理由であった。
「重いクルマほど道路を痛めるから、その度合に応じて税金を払え」ということだった。

ちなみに「自動車税」は、自動車重量税よりも前の1950年(昭和25年)に施行されているが、当時クルマは庶民にとって高嶺の花で、裕福な人しか所有できなかった。経済力のある人だから、“財産税”的な意味もあった。

それが高度成長期になり、一般庶民でもクルマを購入できるようになった。そうなると、道路の建設や整備が必要になる。「道路を作る」という名目で、自動車オーナーに建設財源の一部を負担させる法律が、「自動車取得税」「自動車重量税」と「揮発油税(いわゆるガソリン税)」である。

さらに道路を作ることが急務だったため、暫定的に税金を上乗せすることにしたのだ。「予算がないけど、道路がないと困るでしょ。だから暫定的(とりあえず)に税金を上げるよ!」と言ったまま、「いつまで」と期限がないのをいいことに、今も税率は上がったままだ。
(※2019年10月1日以降、「自動車税」は「自動車税(種別割)」に名称が変更されている。ここでは分かりやすく変更前の「自動車税」で統一する)

「道路を作る」目的のために徴収されていたはずが、「何でも使っていいですよ」と変えられてしまった

「一般財源」についてザックリ説明すると、「財源の使途が特定されず、いかなる経費についても自由に使える収入」をいう。つまり、各都道府県・市町村で「どんな用途で使おうとも、使いみちを問われない」ことである。
「道路を作る」という目的のために徴収されていたはずが、「何でも使っていいですよ」と変えられてしまった。

ちなみに、元道路特定財源だった「自動車取得税」は、消費税が10%になったときに廃止され、今は「環境性能割」という新しい税金に取って代わられている。(全文を読む:https://www.wjsm.co.jp/article/public-Economy/a562