全国銀行協会システム障害:50年間で初、11の金融機関で振込できず
出典:NHK|2023/10/10 21時18分
全銀ネット 不具合で振り込み140万件に影響 別の手段で対応へ
金融機関どうしの資金のやり取りを担う全銀ネット=「全国銀行資金決済ネットワーク」のシステムに不具合が発生し、10日朝から11の金融機関で他行宛ての振り込みができない事態となりました。復旧の見通しは立っておらず、現時点で140万件の振り込みに影響が出ているということですが、11日の取り引きについては、別の手段で対応して振り込みができるようにするとしています。
全国銀行協会によりますと、10日午前8時半ごろ、一般社団法人の全銀ネット=「全国銀行資金決済ネットワーク」が運営する通称・全銀システムに不具合が発生しているのが確認されました。
この影響で
▽三菱UFJ銀行
▽りそな銀行
▽埼玉りそな銀行
▽関西みらい銀行
▽山口銀行
▽北九州銀行
▽三菱UFJ信託銀行
▽日本カストディ銀行
▽JPモルガン・チェース銀行
▽もみじ銀行
▽商工組合中央金庫
の11の金融機関で他行宛ての振り込みができなくなりました。
全銀ネットによりますと、システムの復旧の見通しは立っておらず、現時点で140万件の振り込みに影響が出ているということで、このうち100万件についてはすでに別の手段で処理を行い、残りの40万件については引き続き対応を進めるとしています。
11日の取り引きについてはシステムが復旧しない場合でも別の手段で対応し、振り込みができるようにするとしています。
全銀ネットによりますと、9日までの連休中に新しい中継コンピューターに更新する作業を行っていたということで、現在、詳しい原因を調べています。
全銀ネットは「多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
全銀システムとは
全銀システムは全国の金融機関をネットワークで結ぶ基幹システムで、1973年に稼働を始めてから、日本の金融取引の基盤として重要な役割を果たしてきました。
金融機関の顧客の取り引きに影響を及ぼす形で不具合が発生したのは、50年間で初めてだということです。(転載終了)
全銀ネットのシステム障害 復旧は“あす午前8時半を目指す”
出典:NHK|2023/10/11 19時39分
金融機関どうしの資金のやり取りを担うシステムに不具合が発生し、11日も11の金融機関で他行宛ての振り込みが遅れるなどの影響が出ています。全銀ネットは、システムの復旧の見通しについて「あすコアタイムの午前8時半を目指します」としています。
一方、ゆうちょ銀行でもシステム障害が起きてスマートフォン上で送金などを行うアプリが利用できない状態が続いていましたが、全面的に復旧しました。
システムの不具合の影響を受けているのは、
▽三菱UFJ銀行
▽りそな銀行
▽埼玉りそな銀行
▽関西みらい銀行
▽山口銀行
▽北九州銀行
▽三菱UFJ信託銀行
▽日本カストディ銀行
▽JPモルガン・チェース銀行
▽もみじ銀行
▽商工中金=商工組合中央金庫の11の金融機関です。
システムを運営する一般社団法人の全銀ネット=「全国銀行資金決済ネットワーク」は、別の手段で振り込みができるよう対応していますが、今後も通常より振り込みが遅れる可能性があるとしています。
システム障害の影響が長引けば給与の振り込みや中小企業の送金などが遅れる可能性もあります。
約250万件の取り引きに影響 辻理事長“あすの復旧目指す”
全銀ネットの辻松雄理事長はオンラインの会見で「昨日本日にかけて全銀ネットにおける振り込みができなかったことで多大なご迷惑をおかけしていることにおわび申し上げます」と陳謝しました。その上で辻理事長はシステムの復旧の見通しについて「あすコアタイムの午前8時半を目指します」と述べました。
今回、影響を受けたのは10日は150万件、11日は105万件のあわせて255万件にのぼっていることを明らかにしました。
原因は中継コンピューターの問題か サイバー攻撃は否定
今回の不具合の原因について全銀ネットは、中継コンピューターに整備されている取り引きにかかる費用をチェックする機能に問題があった可能性があるとしていて、サイバー攻撃の影響ではないとしています。
(転載終了)
出典:Yahoo
【全銀協システム障害】三菱UFJなどで振り込みできず、コールセンターもつながらない!「向こうから切られる」の自動音声案内に利用者の憤り
現金を持って金融機関に走った
10日午後の段階ではすでにシステム障害についての報道が出ていたが、引き落とし先金融機関の対応は冷淡だったという。
「中にはあれだけ大々的にニュースになっていたというのに、全銀システムの大規模障害を把握していない担当者もいて、こちらの不手際を疑うような応対もされた。報道されている内容を伝えても『着金側では(振り込みの事実)を確認できないので、送金元の銀行に問い合わせを』『とにかく残高不足を解消してください』の一点張りでした。仕方なく各金融機関に出向き、『不足』とされる分を現金で入金することになりました」(前出・飲食店経営者)
企業だけでなく、個人事業主や自営業者にとっても決済の遅れは信用にかかわる重大問題だ。前出の飲食店経営者は三菱UFJ銀行に問い合わせを入れようとしたが、そこでも困難に突き当たったのだという。
「コールセンターに電話をかけても、20分以上つながらない。混み合っているのは仕方ないにせよ『お待ちいただいている時間が一定以上になりますと、誠に勝手ながら当方から切らせていただく場合がございます』との自動音声には腹が立ちました」
[(転載終了]