健康・食・医療

新型コロナワクチンに纏わる日本の現状(2024/7/25時点)

出典:全国有志医師の会ニュースレターVol.69

◆新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済認定数(2024年7月11日時点)
・累計進達受理件数累計認定数 7,738件 (未審査1,765件)
・死亡一時金または葬祭料に係る件数を含む累計認定数 713件 (未審査437件)

本年10月1日より、オミクロン株の新系統「JN.1」やその派生型に対応した新型コロナワクチンの定期接種が開始されます。接種対象は65歳以上の高齢者と、重い基礎疾患を持つ60~64歳の人が対象となり、接種費用の一部は国が市町村に助成し、自己負担額は最大約7000円となる見込みです。対象外の人は「任意接種」で、原則全額自己負担となる予定です。接種期間は各自治体設定のもと2025年3月31日を予定しています。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240721-OYT1T50112/

さて、今回開始される定期接種ですが、複数の製薬企業が名乗りをあげています。

◆令和6年度定期接種で使用予定の新型コロナワクチン

1.ファイザー  販売名:コミナティRTU筋注
  一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)修飾ウリジンRNAワクチン オミクロン株対応
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27929.html

2.モデルナ 販売名:スパイクバックス筋注 
  一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン  1価:オミクロン株XBB.1.5
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35190.html

3.第一三共・東大医研 販売名:ダイチロナ筋注
   一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン オミクロン株XBB.1.5系統対応
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/23/08/01/00558/

4.武田薬品 組み換えタンパクワクチン 販売名:ヌバキソビッド筋注
一般名:組換えコロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001266058.pdf

(注)以下は7月25日時点で「10月1日定期接種」への供給には間に合わないという情報があります。
5.Meiji Seikaファルマ mRNAレプリコンワクチン(起源株対応)
※レプリコンとは、次世代型の自己増殖型ワクチンとも呼ばれています。
販売名:コスタイベ筋注用(開発コード:ARCT-154)成人用初回免疫用・ブースター用
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
https://www.pmda.go.jp/drugs/2023/P20231122002/780009000_30500AMX00282_B100_1.pdf
当ブログ管理人加筆:既に削除されています

以上、各製薬企業が現在ワクチンの開発・販売を進めていますが、今回の定期接種では各自治体の市町村が各製薬企業の中からが使用するワクチンを選定する流れとなります。
実際は各医療機関が医薬品卸会社を通じて使用するワクチンを注文したのち、各自治体・市町村に請求を行います。
実質的には各医療機関がどのワクチンを使用するかの判断を行うことになります。

今回10月1日より開始される定期接種について、さらなる情報がわかり次第、本メルマガでも引き続きお伝えしていきたいと思います。

定期接種といえど、ワクチン接種は『任意』です。
接種を検討されている皆さまにおかれましては、極めて慎重なご判断をされると共に周囲の方々にもお伝えいただけますと幸甚に存じます。

コロナ禍を繰り返す恐れのある重大な懸念材料としてメルマガの特集で何度もお伝えしてきた「新型インフルエンザ等対策政府行動計画(案)」ですが、7月2日正式に閣議決定がなされました。最も懸念されたワクチン接種については、平時からワクチンの研究開発などを推進することが行動計画に盛り込まれており、過去最大の約19万件ものパブリックコメントの民意が果たして反映されたのか、政府への不信感と共に危機感を抱いています。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240702-OYT1T50044/

・【内閣感染症危機管理統括庁】新型インフルエンザ等対策政府行動計画
https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html

そんな中、武見敬三厚生労働大臣は7月19日、中国の保健衛生当局のトップである雷海潮(らい・かいちょう)国家衛生健康委員会主任と北京市内で会談し、ワクチンや製薬開発に関する協力を進めていく考えを表明しました。
https://www.sankei.com/article/20240719-YSHV3B3IIBMNXER47LVUCC7KTU/

残念ながら、新型コロナウイルス感染症対策の検証や反省を行わないまま、抜本的な改定と称してワクチンや薬を緊急時に使用できるように、つまりすぐに臨床応用ができるように突き進んでいるのが現状です。

本年12月2日~5日にはここ日本の兵庫県・淡路島において、世界各国の感染症に関する有識者が集まり、次回のパンデミックに備える:コロナウイルスの進化、病原性、ウイルス学に関する「Cold Spring Harbor Asia会議」という国際会議が開催されます。
https://www.csh-asia.org/?content/2439

最後に本メルマガで様々な情報をお届けしていますが、インターネット上において「違法な偽・誤情報」と選定されてしまえば当会の情報も皆さまに届かなくなってしまう可能性があります。

そんな憂慮する問題が、実際にインターネット上のウソや誤情報の対策を議論する総務省の有識者会議において提言案が出されました。
https://www.asahi.com/articles/ASS7B2S8PS7BULFA021M.html#:~:text=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%84,%E3%82%92%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%AB%E8%A6%81%E8%AB%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82

提言案には、違法な偽・誤情報について、事業者に対応の迅速化のための申請窓口の整備、一定期間内の判断・通知や、発信を繰り返す人の投稿削除、アカウントの停止などを確実に実施する方策を求めることが盛り込まれています。

総務省は今後、法整備も視野に検討を進める意向を示しており、私たちの言論空間に大きな影響を与える可能性があるため法整備を含めたこの動きにも注視していく必要があります。

最新情報は当会HPに随時掲載しますのでぜひご確認ください。


・米国のコロナ禍
https://sp.m.jiji.com/article/show/3293412

・新型コロナ感染者増加、「夏に感染拡大が生じる可能性」…厚労省初の有識者ヒアリング
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20240722-OYT1T50151/?catname=news-kaisetsu_news

・新型コロナ中和抗体薬、160万人分を廃棄へ…変異で治療効果減少
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20240724-OYT1T50187/?catname=news-kaisetsu_news

・モデルナと田辺三菱製薬、日本におけるCOVID-19ワクチンを含むmRNA呼吸器ワクチンの共同プロモーション契約を締結
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP674531_Z00C24A7000000/

・帯状疱疹ワクチン、65歳対象に定期接種へ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/340775


◆新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済状況(7月11日現在)
【累積件数】
・累計進達受理件数 進達受理件数11,540件 (未審査 1,765件)
認定7,738件 否認2,020件 保留17件

【死亡一時金または葬祭料に係る件数】
累進進達受理件数1,422件 (未審査437件)
認定713件 否認266件  保留6件

【障害年金】
累進進達受理件数567件  (未審査281件)
認定101件 否認185件  保留0件

【障害児養育年金】
累進進達受理件数17件 (未審査10件)
認定1件 否認6件  
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001274777.pdf

◆副反応疑い報告件数(2024年1月28日報告分) 2024年4月15日以降更新なし
・死亡者:2,193人
・副反応報告者数:37,051人 
・重篤者数:8,988人
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html

【PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)への副作用報告方法】
・医療従事者
https://vmed.jp/pmdareport/
・患者のみなさま
https://www.pmda.go.jp/safety/reports/patients/0024.html


・全国有志医師の会ニュースレター バックナンバー Vol.66(6月13日号)
https://vmed.jp/6747/

・厚生労働省 疾病・障害認定審査会 審議結果
https://vmed.jp/5266/

・イベント情報
当会ホームページに随時更新中
https://vmed.jp/2697/

(引用終了)

関連過去記事