中国共産党で習近平主席を標的としたクーデター未遂の疑いが浮上
出典:ビジネスと地政学
中国共産党で習近平主席を標的としたクーデター未遂の疑いが浮上。軍の実質ナンバー2、張又侠将軍らが北京のホテルで拘束されたと報じられています。公式発表は汚職や規律違反を理由としていますが、裏では機密漏洩や暗殺計画の噂も絶えません。習氏による執拗な軍の粛清が続くなか、長年の側近であった張氏の排除は異例の事態です。体制内の不信感や権力闘争が極限に達しており、軍内部の不安定化が加速しています。
習近平氏と張又侠氏の長年の関係と対立の背景
習近平氏と張又侠(ちょう・ゆうきょう)氏の関係は、父の代から続く深い絆に根ざしたものでしたが、近年は習氏の強烈な猜疑心と軍内部の粛清を背景に、深刻な対立へと変貌していると報じられています。
1. 長年の深い絆と信頼
二人の関係は、中国共産党の中でも極めて特殊で親密なものでした。
- 世襲の繋がり: 二人の父親は中国内戦で共に戦った戦友であり、両者は幼馴染のような古い付き合いでした。
- 異例の続投支援: 2022年、張氏が定年で引退するはずだった際、習氏は前例のない3期目を務めるにあたって張氏を説得して留任させました。
- 軍の実質的なトップ: 習氏は最高司令官ですが軍務経験のない政治家であるため、実戦部隊を動かす事実上のナンバー2(現場の最高責任者)として張氏を最も信頼し、重用していました。
2. 対立の背景:加速する軍の粛清
蜜月関係にあった二人の間に亀裂が入った背景には、習氏による軍への締め付けがあります。
- 相次ぐ将軍の解任: 習氏は昨年だけで8人の将軍を解任し、中央軍事委員会のメンバーの大半を粛清するなど、軍上層部の入れ替えを強行してきました。
- 極度の猜疑心: 習氏は非常に疑い深く、誰のことも信用しない性格であるとされています。周囲が恐怖から慎重に振る舞うほど、習氏にはそれが不自然に見え、さらなる疑いを生むという悪循環が起きています。
3. 決裂の決定打となった出来事
複数の情報源が、両者の関係が修復不可能な段階に至った具体的な事件を指摘しています。
- クーデター未遂の疑い: 1月18日、北京のホテルで張氏らが習氏の拘束を計画したものの、実行2時間前に情報が漏れ、親衛隊との間で銃撃戦になったという生々しいリーク情報が存在します。
- 深刻な規律違反: 公式には、張氏が派閥を作って党の団結を壊したことや、権力の乱用・汚職(家族への契約流用など)の疑いで調査されていると発表されました。
- 機密漏洩のプロパガンダ: ウォール・ストリート・ジャーナルは、張氏が核の機密をCIAに漏らした疑いを報じました。ただし、これは張氏を海外で裏切り者に見せかけ、国内の動揺(クーデターの事実など)から目を逸らすための意図的なリークである可能性も指摘されています。
現在、張氏の名前はまだ政府のウェブサイトに残っているなど不自然な点もあり、この対立が完全に決着したのか、あるいはさらなる波乱が続くのか、予断を許さない状況です。
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