宇宙・地球環境

3I/ATLASを観測する国際キャンペーンが開始、…この話全体が最も多くの誤った情報で満ちている

太陽の裏側で強力な爆発が発生し、星間物体3I/ATLASと金星に向けて大量のプラズマが噴出するとともに、地球とその他の内惑星に高エネルギー粒子(陽子、電子)が降り注いでいます。この爆発と並行して、さらに3つの彗星が地球の周囲に正四面体のような形で配置され、太陽系全体のエネルギー共鳴場を変化させています。一方、NASAでは奇妙な動きが見られます。これらの太陽爆発の重要な映像が公開データ記録から削除されたようです。また、10月3日頃に火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した3I/ATLASの画像は、悪名高いNASAによって未だ公開されていません。 11月と12月に3I/ATLASを観測する国際キャンペーンが開始され、3I/ATLASをめぐってインターネット上には誤情報が渦巻いています…地球物理学者のステファン・バーンズ氏は事実と虚構を区別するために最善を尽くし、最新の宇宙天気予報を提供しています。

この YouTube 動画では、ホストであるステファン・バーンズ氏が、宇宙天気に関する包括的な最新情報と、現在太陽系を通過している恒星間天体 3I/ATLASについて論じています。彼は、3I/ATLAS が太陽系に入って以来、特に金星と 3I/ATLAS の合の時期に、太陽活動が活発化すると予測されていたことに触れています。また、NASA による 3I/ATLAS の画像の公開の遅れなど、NASA のデータに関する不可解な問題や、多くの彗星が地球の近くを通過している現状が、太陽系の電磁力学に与える潜在的な影響についても議論しています。さらに、地震活動の予報と、3I/ATLAS に関する偽情報の蔓延についても警告を発しています。

以下、要約

3I/ATLASに関する偽情報(misinformation)は多岐にわたり、この話全体が最も多くの誤った情報で満ちているとされています。人々が単に情報を捏造しているケースが多く、十分な事実確認(デューデリジェンス)が行われていないことが問題視されています。

以下に、ソースで言及されている3I/ATLASに関する具体的な偽情報や、それを見分けるための特徴をまとめます。

  • 架空の専門家による主張
    • 「Dr. Jerry Novada」という人物が反復する電波パルスを観測したと主張する情報がありますが、この名前を検索してもそのような人物は実在しません。
  • 情報源の欠如
    • 多くの情報発信者が、裏付けとなる出典記事や研究論文をリンクしていません。情報源を確認すれば、ほとんどの場合、その情報が偽物であることが判明します。リンクがないことは危険信号(レッドフラグ)です。
  • ヘッドラインの不正確さ
    • 3I/ATLASに関連するほとんどすべてのヘッドラインが偽物であるため、ヘッドラインを信じるべきではないと助言されています。
  • 画像の取得が物理的に不可能であるという主張
    • 例えば、「10月19日に3I/ATLASの画像を捉えた」といった主張は、単に不可能であるとされています。
    • 3I/ATLASは非常に暗い(等級10.8程度が最高)ため、太陽の強い光の近くで観測することは困難です。これは、投光ランプの後ろにある小さなティーキャンドルを見るようなものに例えられます。
    • 大規模な望遠鏡アレイでも、高解像度画像を得るためには、長時間露光を数十回から数百回重ねる(スタッキング)必要があります。そのため、太陽のまぶしさがある状況で、データのスタッキングや処理なしに、ライブカメラの映像で3I/ATLASを見ることはできません。
  • 焦点操作によるトリック
    • 望遠鏡の焦点を意図的に変えることで、実際には何も見ていないにもかかわらず、何かが見えているかのように見せかけることが可能です。これはマジシャンの手品のようなものであり、情報の真偽を疑う視点を持つことが重要です。
  • IAWNの観測要請に関する誇張
    • 国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)が、11月から12月にかけて3I/ATLASの観測を呼びかけたことについて、一部の人々が**「これは100%エイリアンであることのサインだ」**と解釈しています。
    • しかし、この要請には、星間天体を観測できる稀な機会を最大限に活用すること、および、その正体が不明であるため潜在的な脅威の監視を行うという、論理的な理由があります。
    • エイリアン説は最も可能性が低い(超低確率)と見なされていますが、万が一に備えて注意を払うのは当然の行動であり、必ずしも侵略を示唆するものではありません。

3I/ATLASに関する情報に触れる際は、以下の危険信号に注意して、懐疑的な視点を持つことが推奨されています。

  • 情報源を確認する: リンクされているソースがない場合、それは赤信号です。
  • 見出しを鵜呑みにしない: ほとんどの見出しは偽物です。
  • AIが書いた記事に注意する: ChatGPTなどで書かれた文章は、ニュース報道の正確な情報源ではないため、識別しやすい特徴があれば無視すべきです。

このYouTube 動画ホストであるステファン・バーンズ氏は、3I/ATLASの観測や、最近の太陽活動に関連して、情報源の提供者はNASAのデータや対応について「奇妙なこと(weird things)」や「異様さ(bizarre)」があると指摘しています。

主な不可解な点は以下の二つです。

太陽が放出した巨大なコロナ質量放出(CME)に関連して、NASAの観測機器の映像が欠落しているという問題が指摘されています。

  • 影響を受けたデータ: 太陽活動の状況を確認できるSTEREO Aカメラの映像。
  • 具体的な欠落: 太陽が発射した**2つの巨大なCME(コロナ質量放出)**の両方について、その爆発時の映像が欠落しています。
  • 映像のクリッピング: 特に、映像は大きな爆発が発生する時間帯にクリップされ、タイムスタンプが3時間スキップされるなど、爆発の最中と直後の様子が失われています。
  • 問題点: STEREO Aは地球の軌道の先行位置にある探査機であり、地球からは太陽の裏側にある黒点群(これらの爆発の原因となった)を観測できるため重要です。重要なデータが理由や説明なしに欠落していることは**「非常に異様(very bizarre)」**であり、宇宙天気をより正確に予測し、何が起こっているかを理解する上で「最も重要な4時間」のデータがクリップされていることはフラストレーションであると述べられています。

星間天体3I/ATLASの重要な高解像度画像が未だに公開されていない点も、不可解な問題として挙げられています。

  • 期待される画像: NASAの火星偵察軌道衛星(Mars Reconnaissance Orbiter)に搭載されているHigh-Riseカメラからの映像が期待されています。
  • ウェブサイトの更新と主張: NASAはウェブサイトを更新し、「星間彗星3I/ATLASの画像はNASA全体のニュースと見なされるため、連邦政府閉鎖によるNASAニュースの通信停止が終了するまで、画像はリリースされない」と発表しました。
  • 情報の矛盾: 画像を実際に公開する時間はないにもかかわらず、ウェブサイトを更新してその旨を通知する時間はあった点に対し、疑問が呈されています。
  • データの欠落: High-Riseのデータは、政府閉鎖が始まった10月1日以降、最新の情報源によれば実質的に欠落した状態が続いています(情報提供者がこの状況を述べているのは10月23日時点)。

これらの事例から、情報提供者は、NASAのデータ公開や管理において、特に大きなエネルギーイベントや注目の天体に関するデータが関わる際に、「何かおかしなことがある(something smells a little fishy)」と感じていると述べています。

出典:notebooklm

史上3つ目の太陽系外から来た天体、新観測が続々 驚きの正体

ナショナル ジオグラフィック

出典:日本経済新聞|2025/11/05

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した3I/ATLASの画像。太陽系内で観測された史上3番目の恒星間天体だ。科学者たちは、ハッブルの観測データを使用して大きさや速度を推定している。(PHOTOGRAPH BY NASA/ESA/DAVID JEWITT (UCLA)/JOSEPH DEPASQUALE (STSCI))

2025年7月、ATLAS(アトラス、小惑星地球衝突最終警告システム)を運用する科学者のチームが、太陽系とは別の惑星系から飛来した「恒星間天体」を捉えた。これは観測史上3例目だ。「3I/ATLAS」と名付けられたこの天体は、発見当時、地球から約5億2400万キロメートル(太陽までの距離の約3.5倍)離れた位置にあり、画像では白くぼやけた点にしか見えなかった。当時わかっていたのは、どうやら彗星(すいせい)らしいということだけだった。

しかしこの夏、3I/ATLASは太陽系内に奥深く進入し、天体ショーがいよいよ本格化している。彗星が太陽に接近すると、輝く尾が長く伸び、「コマ」が広がる。コマとは、彗星の氷の核を包むようにぼんやりと輝いて見える雲状の部分のことで、彗星核が蒸発するときに生じる。

「これまでのところ、非常に見応えのある観測が続いています」と、米ノーザン・アリゾナ大学の惑星天文学者で、3I/ATLASの観測に携わるクリスティーナ・トーマス氏は話す。

推測どおりの観測結果もあったが、予想外の発見もいくつかあった。なかでも、輝くコマの成分は特に注目すべき点だ。現時点では、科学者たちはこの特異な観測結果を部分的にしか説明できていない。「分からないことはまだ多い」と、米アメリカ・カトリック大学の天体化学者で3I/ATLASを追跡しているマーティン・コーディナー氏は語る。

この記事では、3I/ATLASについてどんな発見があり、どんな謎が残っているのか、最新情報を紹介する。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG147AC0U5A011C2000000