健康・食・医療

ケネディ米保健福祉長官、諸国に「WHO脱退」呼び掛け

スイス・ジュネーブで開催された世界保健機関(WHO)の総会で、ビデオメッセージを寄せる米国のロバート・F・ケネディ・ジュニア厚生長官(2025年5月20日撮影)。(c)World Health Organization (WHO)/AFP

出典:AFP BB News

【5月21日 AFP】ロバート・F・ケネディ・ジュニア米厚生長官は20日、世界保健機関(WHO)が肥大化し機能不全に陥ったと非難し、代わりに新たな機関を設立するために他国に「われわれに加わることを検討」するよう求めた。

ケネディ氏はWHO総会にビデオメッセージを寄せ、WHOが中国、ジェンダーイデオロギー、製薬業界から過度の影響を受けていると述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は1月の就任後、1年にわたるWHO脱退に向けた手続きを開始した。

米国は伝統的にWHOの最大の資金拠出国であった。米国の脱退と2024年および25年の分担金の支払い拒否により、WHOは財政的に苦境に陥っている。

ケネディ氏はビデオメッセージの中で、「WHOは官僚主義の肥大や凝り固まった考え方、利益相反、国際的な権力政治に陥っている」と非難。「世界の保健相とWHOに対し、われわれの脱退を警鐘として受け取るよう強く求める」と述べた。

その上で、「われわれはすでに同じ考えを持つ国々と連絡を取り合っており、他の国々にもわれわれに加わることを検討するよう促している」と述べた。(c)AFP