健康・食・医療

日本政府の東京“エボラ研究施設”移転計画は、明確な公衆安全対策や適切な緊急時プロトコルもなく、かつ新しい移転先の情報開示もないまま実行されている

出典:一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会|2025/07/17

東京のエボラ研究施設の移転が世界的な警鐘をならす: バイオ危機に備えるオーソモレキュラー戦略

【OMNS 2025年7月5日】 日本で進行中のある計画が、世界中の医師・科学者・公衆衛生の専門家たちの間に大きな懸念を呼び起こしています。日本政府は現在、エボラウイルスの研究も行っている国立感染症研究所を、現在の郊外(村山市)から人口密集地である東京都心に移転する計画を発表しました。調査によれば、この移転は明確な公衆の安全対策も、適切な緊急時プロトコルもなく、かつ新しい移転先の情報開示もないまま実行されています。

現在の施設がある村山市の自治体職員によると、ウイルスの漏洩やバイオテロ事件の際の避難戦略は存在しないことを確認しました。さらに問題なのは、日本政府が「安全確保が最優先ではない」と認めています。日本国内でエボラ研究を行う理由について、医学的、科学的、公衆衛生的に説得力のある根拠は示されていません。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の発生源を巡る論争の記憶が新しい中、今回の移転によって、意図的か偶発的にエボラウイルスが拡散し、東京という世界有数の人口都市で「人工的なパンデミック」が発生するのではないかという懸念が広がっています。この問題は日本国内にとどまらず、全世界にとって重大な教訓とリスクを含んでいます。

詳しく読む|目次

  1. なぜこの問題は全世界にとって重要なのか
  2. 今、求められていることー5つのオーソモレキュラー対策計画
    1. 【1】予防:発生前に準備する
    2. 【2】対応:東京または他地域で最初のエボラ症例が確認された場合
    3. 【3】曝露後無症状者のためのプロトコル
    4. 【4】発症早期(入院前の段階)
    5. 【5】入院中の補助療法
    6. OMNS寄稿者・読者への緊急の呼びかけ
  3. 参考文献(抜粋・暫定)
  4. OMNS声明
  5. 編集審査委員会
バイオセーフティーレベルが最高水準であるBSL-4の実験室では防護服を着用しなければならない。
Credit: ANNA SCHROLL/UIG/GETTY

日本が致死性ウイルスを輸入した理由
オリンピックに備える日本は、感染した場合に致死率の高いエボラ出血熱ウイルスなどの致死率の高い5種の病原体を輸入した。検査体制を強化するのが目的だ。
| Nature ダイジェスト | Nature Portfolio : 2019/10/14
https://share.google/8myOuVcO2TLSDY9Zb

東京都 武蔵村山市

NHK|2019年5月30日
危険性高いウイルスの取り扱い 住民に伝達 国立感染症研究所
国立感染症研究所はエボラ出血熱など危険性が最も高いとされる5種類のウイルスを海外から輸入して、東京 武蔵村山市にある専用の施設で取り扱うことを決め、30日、地元の住民の代表に正式に伝えました。研究所は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて感染症対策を強化するためだとしていますが、住民からは不安は解消されていないとする意見も出されました。

東京 武蔵村山市にある国立感染症研究所村山庁舎には、危険性の高い病原体を取り扱うことができる、「BSL4」と呼ばれる国内では唯一の施設が4年前に設置されましたが、地元の理解が得られていないとして、最も危険性の高いウイルスの取り扱いは行われてきませんでした。

こうした中、来年の東京オリンピック・パラリンピックで、海外からの渡航者が増えるため、さまざまな感染症への対策を強化したいとして、国立感染症研究所は30日、地元の住民や自治体との協議会を開き、エボラ出血熱など危険性が最も高いとされる、5種類のウイルスを海外から輸入して保管し、検査などに使用する計画を正式に伝えました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2019/05/news/news_190530-9/

長崎県

朝日新聞|2025年1月24日(有料記事)
長崎大の施設、「BSL4」に指定 国内2カ所目、エボラなど研究へ [長崎県]
厚生労働省は24日、エボラウイルスなどの危険度が最も高い病原体を扱う「BSL(バイオセーフティーレベル)4」施設として、長崎大の研究施設を指定した。今後、所定の手続きを経れば、危険度の高い病原体を扱う実験ができるようになる。

BSL4施設は、世界保健機関(WHO)が危険度によって病原体を4段階に分類したうち、最も危険度が高いものを扱うことができる。病原体の流出を防ぐための構造や厳格な保管体制が指定の要件となっている。

国内のBSL4施設は、1981年に完成し、2015年に指定を受けた国立感染症研究所の村山庁舎(東京都武蔵村山市)に続き、長崎大が2カ所目。
https://www.asahi.com/articles/AST1S2R43T1SUTFL00JM.html