イスラエル ハマスと「戦争状態」
【イスラエル】報復の空爆続ける ハマスとは別の武装組織が“軍の高官”など130人を人質か|2023/10/09 日テレNEWS
イスラエル ハマスと「戦争状態」
パレスチナ自治区ガザ地区から7日、イスラエルに向けて大量のロケット弾が発射された。またガザ地区から武装組織の戦闘員がイスラエル内に侵入し、多数の市民や治安部隊を襲撃し、拉致した。イスラエルメディアは、イスラエル側で少なくとも100人が死亡、800人以上が負傷したと報道。イスラエル軍は、報復としてガザ地区への空爆を開始した。パレスチナ保健省などによると、同日午後4時半の段階でガザ地区や周辺で少なくとも198人が死亡、1610人以上が負傷した。
イスラエルのネタニヤフ首相は7日の声明で、「我々は(軍事)作戦ではなく、戦争状態にある」と述べた。長年対立してきたイスラエルとパレスチナの和平交渉は停滞が続いてきたが、今回のガザからの攻撃で、和平はさらに遠のいた。両者の間では2021年5月にも11日間にわたる大規模な衝突が起き、双方で計270人以上が死亡した。
イスラエル政府は同日、米国のバイデン大統領がネタニヤフ氏と電話会談し、「米国はイスラエルの自衛権を全面的に支持する」と強調した、と発表した。国連のグテーレス事務総長は「イスラエルの町や中心部への攻撃を最も強い言葉で非難する。暴力で紛争を解決することはできず、2国家解決につながる交渉を通じてのみ、平和が達成されることを強調する」との談話を出した。
イスラエル軍によると、7日午後3時現在、ガザ地区から約2500発のロケット弾が発射された。多くは防空システムで撃墜されたが、建物などへの着弾も確認された。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの指導者は今回の攻撃について、「(イスラエルのパレスチナ自治区への)占領の罪に対する反応だ」と説明。ガザ地区のみならず、ヨルダン川西岸地区を含むパレスチナ自治区全土のパレスチナ人に戦闘への参加を呼びかけた。
ロケット弾の発射は、7日午前6時半(日本時間午後0時半)ごろに始まった。ガザ地区周辺の南部のほか、商都テルアビブやエルサレムでも空襲警報のサイレンが鳴り響いている。現地時間正午現在も、ロケット弾の発射が続いているとみられる。
地元紙ハアレツによると、7日正午の段階で、ガザ地区から侵入した武装組織のメンバー60人以上がイスラエル全土14カ所で攻撃を展開し、市民や治安部隊を襲撃。多数の市民や治安部隊の隊員がパレスチナ側の武装組織に身柄を拘束されている。テレビで放送された映像では、イスラエル領内を武装集団が車に乗って発砲している様子が報じられている。
イスラエルのガラント国防相は7日、「ハマスは重大な過ちを犯した。彼らはイスラエルに対して戦争を始めた」との声明を出した。(エルサレム=高久潤)
ハマス、イスラエル攻撃のためのNATO兵器売却をキエフに感謝
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) October 7, 2023
ガザ地区を支配するパレスチナのイスラム主義運動・政党ハマスが、ウクライナの指導者ヴォロディミル・ゼレンスキー政権にNATO兵器を売却したことを感謝した。
過激派が彼に感謝する映像はすでにインターネット上に出回っている。…