イスラエルが初の「地上作戦」 退避期限24時間経過 国連総長 退避「不可能」
イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザで限定的な地上作戦を行ったと発表しました。今回の戦闘でイスラエルが地上作戦を実施するのは初めてです。
イスラエル軍によりますと、ガザでの限定的な地上作戦で、ハマスの武器を破壊し、拘束された人質に関する情報を収集したということです。イスラエル軍がガザ北部の住民に対し南部へ退避するよう求めてから、期限とされた24時間がすでに経過しました。イスラエルのネタニヤフ首相は13日夜の演説で、ハマスに対するこれまでの攻撃は「始まりに過ぎない」と述べていて、近く全面的な地上侵攻や大規模な空爆が始まる可能性があります。
国連のグテレス事務総長は13日、イスラエル軍による退避通告について次のように警告しました。国連人道問題調整事務所は、退避の通告から、数万人の住民が避難したとしています。情勢が緊迫する中、現地にいる日本人の退避などに備え、自衛隊の航空機が先ほどジブチに向けて出発しました。
政府はイスラエルから退避する日本人を乗せるチャーター機を14日にテルアビブからドバイに向かわせますが、戦闘が激しくなりチャーター機での退避が難しくなるなど不測の事態に備え、自衛隊機をジブチで待機させます。イスラエルとパレスチナにはおよそ1,200人の日本人が暮らしているということです。