意識・思想・文化

臨死体験で宇宙の一部になり、宇宙の全てを知った女性、 衝撃的な死後の世界を語る

 宇宙との融合を果たした臨死体験者の体験談が注目されている。

 英紙「Express」(2018年8月14日付)によると、40代になる女性マッヘは、5歳の頃、40度を越す高熱を出し、病院に担ぎ込まれたそうだ。その後も病状はどんどん悪化し、疲労感も強くなっていった。だが同時に痛みが和らいでいったという。そして、まるで魂が体から抜け出したかのように軽くなり、病室にいた医師や家族に「気分が大分良くなってきた」と語ることさえできたそうだ。

 しかし、この時彼女は死の淵をさまよっていたのだ。マッヘはこのときの状況を克明に覚えており、臨死体験研究機関「Near Death Research Foundation」にその詳細を語っている。

「部屋の音がうつろに響き始め、私は目を閉じたくなり、目を閉じました。目を開くとベッドに横たわる自分自身を見ていました。驚きませんでしたし、恐くもありませんでした。ただ、少し混乱しました。体から抜け出したことは理解できていました。まるで全ての人、全ての物の一部になったかのような感覚でした。空間を漂い、他の病室を見に行くことさえできたんです」(マッヘ)

 その後、幽体離脱したマッヘはどんどん上昇していったという。そこで不思議なことが起こった。時間をブラウジングするように自分の人生で起こった出来事を見ることができたというのだ。さらには宇宙との同化も果たしたというから驚きだ。

「疑問も知らないものもありませんでした。そこには通常の意味での過去も現在も未来はなく、全ての出来事が現在に生起していました。世界とひとつになった感覚でした。その時は宇宙の全てを知っていました」

 さらに上昇していくと、そこに美しい光が現れ、マッヘはそれに触れようと近づいたそうだ。しかし、その瞬間“ポン”という衝撃を感じ、病室で横になる自分の体に一瞬のうちに引き戻されたという。

 米・ニューヨーク大学メディカルセンターのサム・パーニア医師によると、臨死体験者が心地よい光や温もりを感じることはよくあることであり、これは脳に原因があるとして、死後の世界は存在しないという。

 しかし、以前トカナでも報じたように、臨死体験を自身で経験したこともある米・ハーバード大学の元脳神経外科医エベン・アレキサンダー3世博士は、自分が昏睡中に脳がまったく機能していなかったことを証明しており、パーニア医師の意見と対立している。

 また、何度も報じていることだが、再生医療の専門家ロバート・ランザ博士も、量子力学の「二重スリット実験」から、死後の世界が存在することを説明している。ランザ博士によると、そもそも意識は肉体に依存しているわけではないという。

 さらに、英・ケンブリッジ大学の理論物理学者ロジャー・ペンローズ博士と、米・アリゾナ大学の麻酔科医スチュワート・ハメロフ博士も、肉体の死後、脳細胞の中にあるマイクロチューブル(微小管)という管状の構造体内に蓄積された量子情報=意識が宇宙に放出されることが、臨死体験の実態だと語っている。

 このように、死後の世界の存在を認める識者も多い。昨今、死後の世界を証明するヒントとして量子力学が注目されている。今後の研究により一層期待したい。

関連記事:2歳の少年、第二次世界大戦中の硫黄島を語る ― 前世の記憶を持つ子供たち

出典:TOCANA|2024/03/27