2024ダボス会議の主張「偽情報が最大のリスク」
出典：Prepare for Change｜2024/01/17
選挙が迫る中、偽情報が最大のリスク：ダボス会議の調査
世界経済フォーラムは水曜日、主要国の選挙を前に人工知能によって引き起こされる誤報や偽情報が、今年と来年の最大の世界的リスクになると警告した。
来週ダボスで開催される政財界エリートによる年次会合に先立って発表された同団体の「グローバルリスク報告書2024年版」でも、気候変動、生計費危機、戦争がもたらす脅威について警告している。
「誤った情報と偽情報は最大の短期的リスクである一方、異常気象と地球システムへの重大な変化は最大の長期的懸念である」と報告書は述べている。
同報告書は、「持続的な生活費危機と、AIによる誤報や偽情報、社会の二極化の絡み合ったリスクに対する懸念が、2024年のリスク見通しの大半を占めた」と付け加えた。
世界経済フォーラムはまた、「いくつかの実際の紛争が進行中で、根底にある地政学的な緊張と社会の回復力の浸食リスクが紛争の伝染を引き起こしている」と指摘した。
WEFの調査はチューリッヒ・インシュアランス・グループとコンサルティング会社マーシュ・マクレナンと協力して作成され、9月に調査した1,400人以上の世界的なリスク専門家、政策立案者、業界リーダーの意見が考慮されている。
同報告書は、「今後2年間に予想される最も深刻な世界的リスクとして浮上しており、国内外の関係者が同様に誤った情報や偽情報を利用して、社会的、政治的分断をさらに拡大するだろう」としている。
同報告書は、主要経済国のインド、インドネシア、メキシコ、英国、米国を含め、今後２４カ月間の国政選挙で３０億人近くが投票すると予想されていると指摘した。
WEFは、その間に「誤った情報や偽情報、またそれを広めるためのツールが広範囲に使用され、新たに選出された政府の正当性が損なわれる可能性がある」と警告した。
ダボス会議にはアントニー・ブリンケン米国務長官、イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領、中東の指導者らが出席するが、ダボス会議ではイスラエル・ハマス戦争とウクライナ紛争が焦点となる。
アルゼンチンの自由主義者のハビエル・ミレイ新大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、中国の李強首相も、スイスアルプスで1月15日から19日まで開催される会合のヘッドライナーの一人となる。
insiderpaper.com より
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