健康・食・医療

国際保健規則(IHR)の改定と新たな『パンデミック条約』の策定について:2023/11/7 厚生労働大臣 定例会見にて

出典:Movie Iwj
武見敬三 厚生労働大臣 定例会見
[日時] 2023年11月07日(火)9:25~
[場所] 東京・厚生労働省

WHOの国際保健規則改定と『パンデミック条約』により、ワクチンの安全性は確保されるのか?」とのIWJ記者の質問に「国内ワクチンの安全性、承認過程についてはまだ議論されていない」と武見大臣~11.7武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.11.7

(取材、文・浜本信貴)

 2023年11月7日午前9時25分頃より、東京都千代田区の厚生労働省にて、武見敬三厚生労働大臣の定例会見が開催された。

 冒頭の大臣からの報告事項はなく、そのまま各社記者と武見大臣との質疑応答となった。

 IWJ記者は、WHOのパンデミック条約に関する方針について、以下の通り質問した。

 これに対して、武見大臣は、次のように答弁した。

武見大臣基本的に、安全性の確保を含めて、ワクチンの承認は、各国の規制当局によって行われております。

 国際保健規則でございますけれども、その改正やいわゆるパンデミック条約の議論は、まさに今、進行中であります。

 国民が接種する国内のワクチンの安全性を含めた承認過程に関することについては、まだ議論がされておりません

 なお、現在使用されている新型コロナワクチンについては、特例承認されたものも含めて、その品質、有効性、安全性をPMDA(医薬品医療機器総合機構)への審査において、確認をして、審議会における審議を経た上で、薬事承認がされております。

 その成分も含めたワクチンに関する情報や、審査結果に関しても、添付文書や審査報告書、審議会の議事録を通じて公開をしているところでございます。

 その安全性や審査における透明性等について、現状において、特段の問題があるというふうには、私どもは考えておりません」。

 他社の記者からは、「診療報酬の改定」、「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果」、「令和5年版自殺対策白書」、「新型コロナウイルス」、および、「感染症対症療法薬の増産」などについて、質問があった。

毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等(厚生労働省、2023年11月7日)
令和5年版自殺対策白書(厚生労働省)
 質疑応答の内容など、記者会見の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。

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