活性化する世界の火山
わずか 72 時間以内に 5 つの主要な火山が噴火し、地球全体に衝撃波が広がりました。科学者たちは現在、世界的な地震活動の急増 (インドネシアではわずか 30 日間で 1,400 件の地震が発生しました) が、より深刻な地球規模の警告の合図であるかどうかを調べているとのことです。(出典)
エチオピア(ハイリ・グッビ火山)
- Mount Haley Gooby(マウント・ヘイリー・グービー)
- 場所:エチオピアのハイランド。
- 詳細:2025年11月23日(日本時間)頃、約12,000年ぶりに噴火。
- 噴煙は高度約13,000mを超え、航空路に影響が出たため、警戒レベル最高の赤に引き上げられた。
インドネシア(スメル火山)
日本時間19日午後6時20分頃、インドネシア・ジャワ島最高峰スメル火山の再噴火で火砕流が発生、居住地域に到達したため、住民は避難を余儀なくされた。なお、最近起こった噴火では、住民およそ165人が火傷などの治療を受けているという。スメル火山は標高3676メートルで、インドネシアに130近くある活火山のひとつ。
- Samu(サム)、Sanjang API(サンジャン API)、Liwa Tobi(リワ・トビ)
- 場所:インドネシア。
- 詳細:これらの3つの噴火は、ほぼ連続して発生した(three eruptions in near succession)。インドネシアは、世界の地震の90%が発生する環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)に位置している。

ロシア・カムチャッカ(ベズイミアニ火山)
11月25日、火山活動が急激に活発化。
現地時間午後3時30分頃、火砕流が南東斜面を流れ下り、火砕流から噴出した灰が高度1万メートル(32,000フィート)まで上昇し、火砕流の上にそびえ立つ巨大な雲壁(フェニックス雲)を形成した。
出典:volkstat.ru 火山活動最新情報 2025年11月27日
- Bizani(ビザニ)
- 場所:ロシアのカムチャツカ。
- 詳細:轟音を上げ、灰を上空10kmにまで吹き上げ、商業航空路に漂うほどの巨大な噴煙となった。
ベジミアンニ火山火山灰注意報:2025年11月26日/2130Z FL140 EXTD Eに噴火

カムチャツカ半島では、2025年7月下旬から8月上旬にかけて、マグニチュード8.8の巨大地震の後に複数の火山で噴火が発生し、火山活動が活発化している。
- クラシェニンニコフ火山:
- 8月3日未明に噴火が確認。この火山の噴火は約600年ぶりで、門家は巨大地震との関連性を指摘。噴煙は上空6,000mまで達した。
- クリュチェフスカヤ火山:
- 地震発生当日(7月30日)に噴火が発生している。ユーラシア大陸で最も高い活火山である。
アメリカ・ハワイ(キラウエア火山)
2025年11月25日世界で最も活発な火山の1つである米ハワイのキラウエア火山で、溶岩が噴き上げられる様子が撮影された。 米地質調査所(USGS)が撮影した映像には、高さおよそ120メートルまで溶岩が噴き上げられる様子や、火山灰や噴煙が上空に立ち上る様子が収められている。 USGSによるとキラウエア火山は2024年12月から断続的に噴火を繰り返しており、今回で37回目の噴火となる。噴火による市民生活や、周辺の空港への影響はないという。
米ハワイ・キラウエア火山で噴火活動続く 南側噴出口から断続的に溶岩流出
専門家は、これらの劇的な噴火は互いに連動しているわけではないと警告しています。地球の地殻は、40億年にわたって惑星を形作ってきた地殻変動の力に導かれ、それぞれの火山が独自の周期で動いています。
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