トランプ大統領、プーチン大統領がウクライナ戦争終結に向けた交渉開始に合意したと発言
ロシアのウラジミール・プーチン大統領(右)と米国のドナルド・トランプ大統領が、2018年7月16日にヘルシンキで会談する前に握手している。写真:ブレンダン・スミアロウスキー/AFP、ゲッティイメージズ経由
出典:.axios.com|2025/02/12
トランプ大統領は、水曜日にロシアのプーチン大統領と会談し、ウクライナ戦争を終わらせるために「直ちに交渉を開始する」ことで合意したと述べた。
なぜ重要なのか:トランプ大統領が就任以来初めて公に明らかにされたプーチン大統領との電話会談は、ロシアのウクライナ侵攻3周年を前に行われた。
- その後トランプ大統領は ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、プーチン大統領との電話会談の最新情報を伝えた。
- この呼びかけは、米国とロシアがアメリカ人被拘禁者マーク・フォーゲルの釈放に関する合意を実施した翌日に行われた。
- この合意と電話会談は、冷え込んだ米ロ関係に大きな進展をもたらすものだ。
- ホワイトハウス当局者は、この合意はロシアがウクライナ戦争について協議を始める用意があることの合図だと見ていると述べた。
発言内容:トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに、プーチン大統領との電話会談は「長時間にわたり、非常に生産的」であり、ウクライナ、中東、エネルギー、人工知能、「ドルの力」などの問題について話し合ったと書いた。
- 「我々はお互いの国の強みと、将来協力することで得られる大きな利益について話し合った。しかしまず、我々が合意したように、ロシア・ウクライナ戦争で起きている数百万人の死を止めたい」とトランプ氏は書いた。
- トランプ氏は、プーチン大統領が電話会議中に「選挙運動のモットーである『常識』を語った。われわれは2人ともそれを強く信じている」と付け加えた。
- 両者は緊密に協力し、互いの国を訪問することで合意したと述べた。
このニュースの背景:米国は、フォーゲル氏の釈放につながった交換取引の一環として、アレクサンダー・ヴィニクというロシアの暗号ハッカーを釈放したとホワイトハウス当局者2人が語った。
- ヴィニック容疑者は2022年に米国に引き渡され、2年後にマネーロンダリング共謀罪で有罪を認めた。
- ここ数カ月、彼は判決を待っている。
- ホワイトハウス当局者らによると、この取引の一環として、ヴィニック氏は1億ドル相当のデジタル資産を米国政府に譲渡することになるという。
舞台裏:ホワイトハウス当局者は、この合意は数日間準備されていたが、最後の72時間で最終的な形になったと述べている。
- ホワイトハウスの国家安全保障担当大統領補佐官マイク・ウォルツ氏、スティーブ・ウィトコフ特使、国務省とCIAの関係者らが交渉に関わった。
ウィトコフ氏は水曜日、記者団に対し、ロシア側の関係者の一人はロシア政府系ファンドのキリル・ドミトリエフ総裁だと語った。
- 「彼は両者の橋渡し役だった」とウィトコフ氏は語った。
もう一人の重要な仲介者はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子で、ウィトコフ氏は合意の成立に「重要な役割を果たした」と述べた。
- 「彼はトランプ大統領と非常に強い友情関係にある。舞台裏で励まし、後押ししてくれた。彼は合意と両首脳の和解を応援してくれた」とウィトコフ氏は語った。
今後の予定:トランプ氏は、ウォルツ氏、ウィトコフ氏、マルコ・ルビオ国務長官、ジョン・ラトクリフCIA長官にロシアとウクライナとの交渉を主導するよう依頼したと述べた。